No. 15
ジェイソン・モモア×ヘンリープール
ジェイソン・モモア氏は20代のはじめ頃にサヴィル・ロウ15番地を通りかかってからずっといつかヘンリープールで初めてのビスポークスーツをオーダーするという野心を抱いてきました。2021年の10月下旬、彼はとうとうそれを果たしたのです。
オスカー賞受賞プレミアの準備をしながら、ジェイソンは興奮しつつカッターのダニエル・マクドナルドとともに最高のスーツ作りを始めたのです。
大イベントに参加する彼のためのスーツ作りのプロセスを紹介するドキュメンタリーがダミアン・ブレイ監督により撮られました。
ジェイソンが選んだのはシルクの襟と袖に刺繍が施された深いバーガンディの美しいベルベットジャケット。刺繍は私たちの友人が所属しているハウソーン&ヒーニーに協力をいただきました。このジャケットは赤ワイン色のブロケードのダブルのベスト、そしてジェームス・ボンド役最終作となるダニエル・クレイグ氏のためにレッドカーペットを歩いた時に着用したブラックタイ・アンサンブルを再利用したクラシックなトラウザースと合わせました。
ビスポーク仕立てのすばらしさはその衣服の寿命の長さに加え、いろいろなイベントに合わせて手を加えることが出来る多様性です。この持続可能なモノづくりは、使い捨てプラスティックを止める活動をしているジェイソンと彼のチームにとってもとても大切なことなのです。