本店15番地にてウィンストン・チャーチル生誕150年記念パーティーを開催
ウィンストン・チャーチルとヘンリープールとの関係は、政治家の重鎮と伝統的英国クラフトマンシップの結びつきを表す最高の一例といえましょう。ダイナミックな個性をとらえつつ政治家としてのパブリックライフに求められるものに応えるための衣装の製作において、チャーチルはヘンリープールに絶大な信頼を寄せてくれた顧客の一人でした。
チャーチルとヘンリープールとの関係は彼の政治家人生の序盤、高額な大臣用制服に関しての専門知識を求めてきたときに始まりました。緻密さと細部へのこだわりにおいて定評のあったヘンリープールは、チャーチルのテイラーとなり、1905年から亡くなる1965年までの60年間、アーティストの一面も持つ彼のオーバーオールを含む多くのワードローブを製作することとなりました。
チャーチルとの信頼関係はまさにヘンリープールがサヴィル・ロウのビスポーク職人の中核であるとの不朽の証でもあります。チャーチルが寄せてくれた信頼によって、ヘンリープールは彼のパブリックイメージを象ることとなり、それが英国の卓越した仕立て技術の礎としてのヘンリープールのレガシーをさらに強固なものとしたのです。この両者間の信頼関係はチャーチルとサヴィル・ロウ両方の輝かしい歴史の一ページとして今に語り継がれているのです。
ヘンリープールは紳士用ラグジュアリーライフスタイルマガジンである「ジェントルメンズ・ジャーナル」と、名門家族経営シャンパン・ハウスのルイ・ロデレールとのコラボレーションにより、ウィンストン・チャーチル生誕150年を記念するディナーパーティを開催いたしました。会場となったヘンリープール本店はまさにこのディナーイベントにうってつけで、チャーチルの依頼で製作された歴史的衣服を数点展示させていただきました。枢密院のユニフォーム、ロイヤル・ヨット・スコードロン・クラブのユニフォーム、そして1945年のヤルタ会談のおりにチャーチルが着用した暖かなブリティッシュ・オーバーコートの復刻などです。
ゲストはウィリアム・ディールと彼のケータリング会社のアーチーズ・フードによる素晴らしい料理の数々を堪能して頂きました。ゲストにはジェニー・チャーチル氏、ジョージ・ブランフォード侯爵、ローレンス・ゲラーCBE(大英帝国勲章受章者)氏、カービー・アリソン氏、ジョージ・レパード氏、そしてハリー・ジャーマン氏など多くの著名人がいました。
またチャーチル生誕150年を記念して「インターナショナル・チャーチル・ソサエティ(ICS)」とのコラボレーションとして、チャーチル夫妻のサイン入りカフスボタンをつくりました。結婚56年の間、ウィンストンと妻のクレメンタインは手紙による連絡を取り合うこともしばしばあり、手紙の最後にお互いのペットのシンプルなスケッチを記していました。彼のサインは彼女のパグ、彼女のサインは彼の猫、というように。カフスボタンは、実際の手紙から写した可愛らしいいたずら書きのようなパグと猫のモチーフを、コバルトブルーのガラスエナメルの地の上に描いた、白金もしくは金メッキ製のセットです。この限定カフスボタンは本店もしくはウェブサイトで購入可能です。
チャーチル・カフスボタン(白金製および金メッキ製)の詳細はこちらをクリックしてください。
また、カービー・アリソン氏とのコラボレーション企画に再び参加させていただいたことを心より嬉しく思っています。彼はヘンリープールのマネージング・ダイレクターであるサイモン・カンディも登場する「The Fabric of a British Icon」という3パートに分かれたミニシリーズの動画をYouTubeにアップいたしました。このシリーズはウィンストン・チャーチルの出生地であるブレナム宮殿からスタートし、香水のフローリス、帽子のロック&Co,そしてシャンパン・ハウスのポル・ロジェなどチャーチルが最も好きだったラグジュアリーブランドへの思い入れを深堀りする内容です。それらの洗練された商品の品質や歴史が、チャーチルの非凡な人生とレガシーをいかにかたどったのかを明らかにします。ヘンリープールは最後のエピソードの中でこの記念ディナーパーティの様子とともにフィーチャーされます。